はじめよう実験計画

実験を早く終わらせるための技術

開発現場での実験計画について

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新卒で某メーカーに就職して、数か月がたちました。

今はまだ研修中で、開発中の装置を先輩が動かしているのを横で見ているだけですが、だんだんと該当分野のことや、会社の技術のことが分かってきて、刺激の多い毎日です。

もちろん、研修中も、実験計画法を開発の現場でどのように使えるのかなぁと考えています。しかし、装置開発となると、実験以前にさまざまなトラブルが発生します。その対応をしながらプロセスの改善実験も行っているので、実験条件を毎回変えて計画的に実験を行う実験計画法はなかなか難しいな、というのが今のところの実感です。

やはり、実験計画法を適用するには、システム(装置)はある程度出来上がっていないといけません。そうでないと、システムの環境が変わりすぎて、実験サンプルの特性が変化しても、その変化がシステムに起因するのか、それとも実験条件の違いなのか区別できないからです。

実験計画法では、サンプルとシステムの変動を切り分けて分析することもできますが、システム自体が開発途上の段階では、実験条件を変えすぎると、何をやっているのか訳が分からなくなってしまいます。そのため、まずやるべきは、システムを完成させること。その次に、プロセスの改善の段階で実験計画法を適用できないか考える、というのが正しいかなと思いました。

やっぱり、何でもかんでも実験計画法がいいとは限らないですね。やっていることがシステムの構築なのか、それともプロセスの改善なのか、ちゃんと認識をして、システムがまだ出来ていないのなら、むやみに実験計画法を適用すべきではないというのが、今の考えです。

研修が終わって本格的に仕事が始まったら、どんなときに実験計画法を適用できるのか、また考えてみたいと思います。