はじめよう実験計画

実験を早く終わらせるための技術

実験計画法を理解するための参考書ベスト3

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はじめに

実験計画法ははっきり言って分かりにくい。大学時代、色々な本を手に取って眺めてみたが、イマイチものになる本が見つからなかった。そんななかでも、かなり役に立ったと思う本を3冊ご紹介します。

Excelでここまでできる実験計画法

実験計画法に初めて興味をもった頃、大学の図書館で片っ端から入門書を眺めてみた。いろいろな本に実験計画法の考え方が易しく解説してある。しかし、どの本もふんわりしすぎていて、実際に役に立ったものはなかった。そこで、理論から入るのはやめて、実際に手を動かすことを考えた。理論はよくわからないけど、まずはexcelで分散分析とやらをしてみようじゃないか。この選択は非常に正しかったと思う。この本を読めば、少なくとも手は動かせるようになる。手を動かしたら、実験計画法で何がしたいのか、だんだんわかってきた。

実験計画法ー方法編ー基盤的方法から応答曲面法、タグチメソッド、応答計画まで

この本は、実は一番最近読んだ本なのですが、3冊目に紹介する本を読む前に読んでいたら、もっと早く実験計画法を習得できたのではないか、と思うので2番目に紹介します。内容は、実験計画法の広い範囲にわたってダイジェスト的に書いてあるため、実験計画法の全体像を把握するための本として、非常におすすめです。

特に、前半で線形モデルを行列表示で説明しているところが素晴らしいです。行列表示は変数の相関や最適計画などを考える際に欠かせない概念だからです。ただ、具体例はやや少ないので、3冊目を紹介します。

Design and Analysis of Experiments

実験計画法の網羅版と言っていいでしょう。かな~り詳しく書いてあります(日本語の本でここまで詳しく書いてあるものはありません)。

2021年現在、第10版まで出版されており、2011年に発見された決定的スクリーニング計画についての解説もあります。

また、私は直交表の線点図にあまりなじめなかったんですが、ジェネレータという概念で直交表を作成するという内容がすんと理解できました。

さらに、練習問題が多くのっているのがおすすめポイントです。例も半導体のエッチング特性の最適化など実際の現場での使われ方が紹介されていて、応用しやすいと思います。

Design and Analysis of Experiments, Wiley; 第10版 (2020/6/23) 待望の第10版には決定的スクリーニング計画の説明も追加されました!

 

大学院2年の冬、ドイツでクリスマス&年末を過ごしたのですが、あらゆるお店が閉まることを知らなくて、餓死しそうでした(スーパーマーケットも閉まってました)。唯一スターバックスだけは空いていて、そこでチョコブラウニーを食べながら、大学の図書館で借りてきたこの本に没頭しました。

英語の本なんですが、はっきり言って技術書は英語の方が分かりやすいと思います。英語で理解した後、日本語の本も読んでみると、いかに理解・説明の仕方が異なるかが分かります。